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 茨城県大洗水族館、絶滅危惧のサメの繁殖に成功・国内初

発表日:2021.06.18


  アクアワールド茨城県大洗水族館(東茨城郡大洗町、運営:いばらき文化振興財団)は、大型のサメ「シロワニ(学名:Carcharias taurus)」の繁殖に成功した。同種は、国内では小笠原諸島の個体群のみが再生産を維持していると考えられており、2017年に環境省のレッドデータブックで絶滅危惧IB類(EN)に指定された。同水族館では、2002年の開館以来、同種の繁殖に取組んでいた。同館で飼育している個体は南アフリカ共和国より搬入したものであるため、現地の水温変化に合わせた環境にしてみたところ、オスの個体の発情期に変化が生じることが分かった。その後、照明の点灯時間を時期によって変えるなどの工夫を行い、より自然界の環境に近づけるような実験を試みていた。2015年には、国内初となる妊娠を確認していた(結果は死産)。今回、世界で5館(園)目、国内で初となるシロワニの繁殖成功に至った。現在、幼魚はバックヤード備蓄水槽で飼育しており、公開時期については幼魚の状態を観て判断するという。

情報源 アクアワールド茨城県大洗水族館 お知らせ
(公財)いばらき文化振興財団 プレスリリース
機関 アクアワールド茨城県大洗水族館 
分野 自然環境
キーワード 小笠原諸島 | 絶滅危惧種 | 繁殖 | レッドデータブック | アクアワールド茨城県大洗水族館 | 大洗町 | いばらき文化振興財団 | シロワニ | 水温変化 | 点灯時間
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