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 藻場再生とJブルークレジット®が“めぐる” まちを目指す(南三陸町)

発表日:2023.08.10


  南三陸町の将来ビジョン関連プロジェクトが活発化している。同町は東日本大震災後、エコタウンへの挑戦を宣言し、バイオマス資源の利活用などを積極的に進めてきた。持続可能な養殖場の証しであるASC認証・生態系や人権に配慮した林業におけるFSC®認証の双方を取得した世界初の自治体としても知られている。第二次総合計画(計画期間:2016~2025年度)に掲げた将来ビジョン「森里海ひと いのちめぐるまち」の賛同者は後を絶たない。町外者が中心となって地域密着型のシンクタンク・(一社)サスティナビリティセンターを立ち上げ、将来ビジョンの実現に資する自然保全活動などを推進している。MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス(株)も賛同者の一員であり、2022年度から全国の社員によるボランティア作業等への参加を推進している。今回、南三陸町・(一社)サスティナビリティセンター、MS&AD ホールディングス(略称)にゼネコンの鹿島建設(株)が加わり、新たなプロジェクトがスタートする。四者(社)が将来ビジョンのさらなる発展を念頭に置き、生態系の保全、二酸化炭素の吸収源等となる藻場の再生・拡大を目的とする共同研究を進める。具体的には、①アマモおよびタチアマモの藻場再生と再生技術の体系化、②藻場再生による生態系の維持・改善およびブルーカーボンの創出、③①や②を介した地域住民や地域外ボランティアを対象とする環境学習の実践、に取り組む。鹿島建設(株)は実績のある藻場再生技術や、移植後のモニタリング調査までを行うトータルな藻場再生手法を提供する。引き続き連携支援するMS&AD ホールディングスは、志津川湾の藻場の再生・拡大はもとより、アマモ等の海藻による炭素吸収でJ ブルークレジット®認証を目指す。また、東北大学などとも連携を図り、環境DNA技術を用いて藻場の拡大に伴う生物多様性の変化を分析し、グループ社員による環境取組・MS&ADグリーンアースプロジェクトの一環として、地域における知見の交流なども後押しする。

情報源 鹿島建設(株) プレスリリース
MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス(株) NEWS
機関 南三陸町 (一社)サスティナビリティセンター MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス(株) 鹿島建設(株)
分野 環境総合
キーワード アマモ | ボランティア | 南三陸町 | ブルーカーボン | 藻場再生 | タチアマモ | MS&ADグリーンアースプロジェクト | 森里海ひと いのちめぐるまち | 志津川湾 | J ブルークレジット®
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