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 南三陸でイヌワシ野外放鳥の検討を開始

発表日:2023.08.28


  (公財)日本自然保護協会(NACS-J)は、南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会に「イヌワシ野生復帰ワーキンググループ」が設置され、イヌワシ野外放鳥の検討が開始されることを公式ホームページ内で紹介した。イヌワシは環境省レッドリストに絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定され、国内では約500~650羽のみが生息していると推定されている(環境省希少猛禽類調査(H16年)では650羽、日本イヌワシ研究会では約500羽と推定)。スコットランドのSouth of Scotland Golden Eagle Project では、イヌワシをかつての生息地に再導入する事業に成功している。NACS-Jは群馬県においてイヌワシの生息域を保全する「赤谷プロジェクト」に携わるなど「イヌワシの舞う日本の森を未来へ引き継ぐ」取組を行ってきた。今回、南三陸の協議会内に「イヌワシ野生復帰ワーキンググループ」が設置されたことで、イヌワシ放鳥について海外での先行事例を収集、南三陸で放鳥する場合の方法・準備について検討する。ワーキンググループにはアジア猛禽類ネットワークの山﨑亨会長や秋田市大森山動物園の小松守園長など6名が参画する予定。併せてNACS-Jは「南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会」を含む国内5地域でイヌワシ生息環境保全ネットワーク発足したことも紹介しており、相互に連携しながらイヌワシを守る活動を続けていくという。

情報源 (公財)日本自然保護協会 日本の絶滅危惧種を守る
機関 (公財)日本自然保護協会
分野 自然環境
キーワード レッドリスト | 野生復帰 | 南三陸町 | 放鳥 | イヌワシ | スコットランド | 日本自然保護協会 | 先行事例 | アジア猛禽類ネットワーク | 秋田市大森山動物園
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