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 北海道地方環境事務所、散弾を被弾したオオワシを収容 種の保存法等違反の疑い

発表日:2024.01.11


  釧路自然環境事務所は、散弾を被弾したオオワシを収容した。令和5年12月22日、名寄市役所から連絡を受けた環境省職員が、同市内の河畔林において衰弱しているオオワシを収容した。収容した個体は、釧路湿原野生生物保護センターに搬送、環境省から希少種の治療業務を請負っている猛禽類医学研究所により診察、治療を継続している。診察した獣医師の所見によると、左右の翼に骨折が見られる他、頭部から左半身にかけて約20粒の散弾を被弾している。被弾した散弾は、大きさや体内での変形状況から水鳥や小中型獣猟用に用いられる鉛散弾の可能性が高く、傷の状態から、受傷から1ヶ月程度経過していると推測される。左翼の骨折は患部に存在する散弾を被弾したことによるもの、右翼の骨折は、周辺に被弾が認められないため、銃撃を受けた際の高所からの墜落や、被弾後に車や列車などとの衝突の可能性が考えられる。同オオワシが被弾した経緯は不明だが、種の保存法等の関係法令に違反している疑いがあり、収容地点を管轄する名寄警察署に報告、関係機関を通じ、狩猟者団体等へ注意喚起を行った。同省では、引続き情報収集に努めるという。

情報源 釧路自然環境事務所 報道発表資料
機関 釧路自然環境事務所 環境省
分野 自然環境
キーワード 種の保存法 | オオワシ | 釧路自然環境事務所 | 釧路湿原野生生物保護センター | 猛禽類医学研究所 | 散弾 | 名寄市 | 狩猟者団体 | 違反
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