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 クボタ、開発中の「水素燃料電池トラクタ」を初公開

  クボタは、開発中の「水素燃料電池トラクタ」を初公開した。これは、NEDO（新エネルギー・産業技術総合開発機構）の助成を受けて開発進め、報道関係者向けに公開されたもの。同社は、2021年公表の「環境ビジョン」で掲げた2050年カーボンニュートラル実現に向け、機械の動力源に関する脱炭素化の取り組みとして、バッテリーを使用した電動化だけではく、水素燃料電池利用による電動化、水素やバイオ燃料、合成燃料を燃料とするエンジンなど、全方位の研究開発を進めている。水素燃料電池トラクタは、水素と酸素の化学反応で電気を生み出し、排出物は水だけでCO2排出もゼロと環境に優しい。また、充填時間も短いという特徴がある。今後は、国内のほ場で実証実験を行い、農作業への適合性や水素供給手段を検討して実用化を目指すという。今回公開されたFCトラクタ試作機は、最大出力60馬力のディーゼルエンジン搭載トラクタと同等水準であり、圧縮水素を燃料として、一般的な農作業用途を想定している。

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