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 専門家が注目するCN志向の科学技術トピックとは?

発表日:2024.03.28


  科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、「2050年カーボンニュートラルに資する基盤的科学技術に関する予測調査」の報告書を公表した。NISTEPは概ね5 年ごとに科学技術に係わる大規模な予測調査を実施している。直近の予測調査では、科学技術7分野、2050 年までの実現が期待される702の科学技術トピックを設定し、産学官の専門家へのウェブアンケートなどを行っている。今回、2050年カーボンニュートラル(CN)実現のために注力すべき基盤的な科学技術トピックと関連する社会トピックを抽出し、専門家へのアンケートとヒアリングを行ったところ、1)蓄電池・燃料電池、光触媒・炭素再資源化、マテリアルフローなどの科学技術トピック群は、重要度、国際競争力が共に高いと評価され、いずれも2035年以降の社会的実現が見込まれ、2)それらの社会実装においては、中長期にわたる持続的な研究開発と、研究開発段階から社会実装を指向したシステム開発、関連する社会・経済システムの構築、国際展開を見据えた戦略的推進が効果的であることが示唆された。また、3)サービス工学とサービスデザインの寄与、政府には省庁間ならびに民間との連携、市民の行動変容の可能性を把握する必要性などが指摘された。NISTEP機関リポジトリ(ライブラリ)のウェブページにて、ユーザ登録不要で閲覧することができる。

情報源 科学技術・学術政策研究所 調査研究成果公表
機関 科学技術・学術政策研究所
分野 環境総合
キーワード 光触媒 | マテリアルフロー | 国際競争力 | 2050年カーボンニュートラル | 蓄電池・燃料電池 | 炭素再資源化 | サービス工学 | サービスデザイン | 重要度
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