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 環境問題への取り組みがポイントに?第16回日本マーケティング大賞

発表日:2024.05.21


  2023年度の優れたマーケティング活動を表彰する「日本マーケティング大賞」の選考結果が発表された。第16回となる今回は110件の推薦プロジェクトの中から「北海道ボールパークFビレッジプロジェクト」がグランプリを受賞し、その他奨励賞5件、地域賞3件が選出された。奨励賞には「守るのは、頭と地球。HOTAMET」が選ばれた。北海道猿払村のホタテ貝殻ごみ問題に対処するため、廃棄ホタテ貝殻と廃棄プラスチックを組み合わせた新素材を製作し、ホタテ貝の構造を模倣した特殊なリブ構造を取り入れた、環境負荷が低いサステナブルなヘルメットを製品し、ローンチから2ヶ月で目標売上の1,397%を達成し、初年度で24トン以上の廃棄貝殻のリサイクルに貢献した。また、生活協同組合コープさっぽろの「子育て応援プロジェクト」も奨励賞に選ばれた。このプロジェクトは、組合員から回収した資源物をリサイクルし、その利益を子育て支援に活用する循環型支援活動。絵本の無償配布や妊婦向けのベビー用品セット「ファーストチャイルドボックス」の提供などが行われている。資源の回収量が増えるほど子育て支援の資金も増える仕組みとなっている。他方、地域賞には、株式会社海遊館の「サンゴショーウィンドウ」が選ばれた。国内最大級の水族館である海遊館は、リニューアル工事中の水槽を利用し、サステナブルファッションブランドや紙製マネキンの展示を行った。この取り組みは海洋プラゴミのリサイクルや海洋保全をテーマにし、多くのメディアに取り上げられた。選考委員会(委員長:朝日新聞執行役員メディア事業担当兼メディア事業本部長)は、各賞の受賞プロジェクトは、地域社会や環境問題に積極的に取り組み、マーケティングの新たな可能性を示した、と評価している。

情報源 日本マーケティング協会 日本マーケティング大賞
機関 (公社)日本マーケティング協会
分野 環境総合
キーワード 生活協同組合コープさっぽろ | 海遊館 | 日本マーケティング大賞 | 日本マーケティング協会 | 北海道ボールパークFビレッジプロジェクト | HOTAMET | ファーストチャイルドボックス | サンゴショーウィンドウ
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