環境省は「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書(2022年調査結果)」を公表した。同省は毎年、環境産業の動向を調査し、市場規模・雇用規模・輸出入額・付加価値額・経済波及効果の推計結果を公表している。本調査ではOECDやEurostat等の定義・考え方に基づき、環境産業を「供給する製品・サービスが環境保護(Environmental protection)及び資源管理(Resource management)に直接的又は間接的に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する産業」と定義し、4つの分野(環境汚染防止、地球温暖化対策、廃棄物処理・資源有効活用、自然環境保全)に分けて詳細な分析を行っている。2022年の推計によれば、環境産業の市場規模(2000年比)は118兆8824億円(約1.9倍)で、全産業に占める割合は10.7%と算出された。また、雇用規模は約296.3万人(約1.5倍)、輸出額は約19.3兆円(約10.9倍)、輸入額は約5.0兆円(約9.3倍)、付加価値額は約50.2兆円(約1.7倍)、経済波及効果は約224.8兆円(約1.9倍)と推計された。さらに、環境産業の市場規模は2050年まで上昇し続け、廃棄物処理・資源有効利用と地球温暖化対策の2分野が過半を占める市場構成となると予測された。2050年の市場規模は約135.9兆円まで拡大すると推計された。環境産業が我が国の経済成長に与える影響はより大きなものとなるだろう。
情報源 |
環境省 報道発表資料
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機関 | 環境省 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | OECD | 環境産業 | 資源管理 | 環境保護 | Eurostat | 地球温暖化対策 | 市場規模 | 雇用規模 | 付加価値額 | 経済波及効果 |
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