北海道大学低温科学研究所の曽根正光助教と山口良文教授らの研究グループは、冬眠する哺乳類であるシリアンハムスターの細胞が長時間の低温に耐えられる仕組みを明らかにした。シリアンハムスターは冬眠中、10℃以下の低体温状態を何日も持続させるが、ヒトはこのような状態では臓器機能が不全となる。研究グループは遺伝子工学を用いて、シリアンハムスターの遺伝子をヒトの細胞で働かせ、低温耐性を与える遺伝子を特定した。その結果、グルタチオンペルオキシダーゼ4(Gpx4)という遺伝子が低温耐性に寄与することが判明した。この発見は、臓器移植時の臓器保存期間延長などへの応用が期待される。本研究成果は2024年9月19日にCell Death and Disease誌に掲載された。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(研究成果)
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機関 | 北海道大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 低温耐性 | 冬眠 | シリアンハムスター | 遺伝子工学 | グルタチオンペルオキシダーゼ4 | Gpx4 | 細胞生存率 | 臓器保存 | 臓器移植 | 低体温状態 |
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