森林総合研究所、高知大学、日本野鳥の会高知支部の研究グループは、四国西部で拡大する新たな外来鳥類・サンジャクの分布を調査した。サンジャクは2000年頃に観光施設から逸出し、主に森林率が中程度の低地で分布を拡大していることが確認された。さらに、サンジャクの生息適地は未定着の四国東部にも広く分布しており、さらなる拡大が懸念されている。
本研究では、サンジャクの効率的な調査方法とその分布を決める要因を調べた。その結果、サンジャクは初夏の朝に特定の鳴き声を拡声器で再生すると応答により見つけやすくなることが分かった。また、サンジャクの生息によって在来鳥類4種の生息確率が顕著に低下しているという傾向は現段階ではみられないことも示唆された。
サンジャクが高密度化する前に、さらなる在来種への影響評価と分布拡大の阻止に向けた効率的な捕獲方法とモニタリング体制の確立が求められている。本研究成果は、Ornithological Science誌で査読を経て2024年5月17日に受理されたが、印刷中であり、出版年月日や掲載号は未定である。
情報源 |
森林総合研究所 プレスリリース
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機関 | 高知大学 森林総合研究所 (公財)日本野鳥の会 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生息適地 | 外来鳥類 | カラス科 | サンジャク | 四国西部 | 森林率 | 鳴き声調査 | 在来鳥類 | 捕獲方法 | モニタリング体制 |
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