中部大学工学部の樫村准教授と宮田研究員らは、中国電力および中国高圧コンクリート工業と共同で、「マイクロ波を利用してコンクリート廃材と飛灰にCO2ガスを吸収させた路盤材」を短時間で大量に合成する技術を開発した。──研究チームは、マイクロ波加熱炉を用いてコンクリート廃材と石炭火力発電所から排出される飛灰を迅速に高温まで加熱し、CO2ガスを吸収させた。また、飛灰の熱伝導率が低いため、数値計算を利用して高効率で大量に均質加熱できる加熱炉を設計した。実験の結果、1時間当たり40~80kgの飛灰を加熱し、CO2を吸収させたままで焼結できることが確認された。これにより、飛灰やコンクリート廃材がCO2を吸収する現象が実用化の課題であった加熱時間の短縮が可能となり、エネルギー消費を大幅に削減できることが示された。──新しいマイクロ波加熱炉設計法の有効性が実証されたことで、今後は材料に合わせた高効率なマイクロ波加熱炉の実用化が期待される。
情報源 |
中部大学
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機関 | 中部大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 路盤材 | 飛灰 | カーボンニュートラル | 化学産業 | 電化 | マイクロ波 | CO2吸収 | 短時間合成 | 大量合成 | コンクリート廃材 |
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