Hondaは、栃木県さくら市の本田技術研究所に全固体電池のパイロットラインを建設し、初公開した。──全固体電池は、エネルギー密度が高く高温に強い特長を持ち、EVの航続距離や価格、充電時間などの課題を解決する次世代の電池として期待されている。同社のパイロットラインは、延床面積約27,400㎡の施設で、電極材の秤量・混練から、塗工、ロールプレス、セルの組み立て、化成、モジュールの組み立てまでの各工程を再現している。従来の液体リチウムイオン電池の製造プロセスをベースにしながら、ロールプレス方式を採用することで電極界面との密着性を高め、生産性の向上を図っている。──パイロットラインでは、バッテリーセルの仕様開発と並行して、各工程の量産技術や量産コストの検証を行う。さらに、正極と負極の一体化を含む組み立てプロセスを高速化し、1セルあたりの製造時間の大幅な短縮を目指す。──Hondaの代表取締役社長・大津氏は「全固体電池は、EV時代におけるゲームチェンジャーとなる革新的な技術です。これまでクルマの進化を支えてきたエンジンに代わり、電動化のキーファクターとなるのがバッテリーであり、その進化こそがHondaの変革のドライバーになると考えています」と述べている。──パイロットラインは、2025年1月の稼働開始を予定している。
情報源 |
Honda ニュースリリース
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機関 | 本田技研工業(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | EV | 量産化 | 技術革新 | カーボンニュートラル | 全固体電池 | 生産技術 | 高温耐性 | パイロットライン | 高エネルギー密度 | ロールプレス |
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