岡山大学の研究グループは、カフェインが昆虫に与える影響を調査した。カフェインはヒトの気分を高揚させる作用があることが知られているが、昆虫に対する殺虫効果については実験結果がまちまちであった。今回の研究では、カフェインを砂糖水に混ぜてヒロズキンバエに与え、その寿命や活動量への影響を定量的に評価している。実験の結果、0.5%以上のカフェインを含む砂糖水を飲ませると、ヒロズキンバエの寿命が著しく短縮され、7日以内にほぼ全てが死滅することが判明した。また、カフェインを与えると成虫の歩行活動量と体内の脂肪量が減少することもわかった。これらの知見は、カフェインが昆虫に対して強い負の効果を持つことを支持するものである。また、カフェインが害虫駆除に実用的な効果を持つ可能性を示している。──今後、カフェインを用いた害虫防除の方法をさらに研究し、農業や衛生分野での応用を目指すという。
情報源 |
岡山大学 プレスリリース
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機関 | 岡山大学 |
分野 |
健康・化学物質 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 昆虫 | カフェイン | 害虫駆除 | 殺虫効果 | ヒロズキンバエ | 寿命短縮 | 活動量減少 | 農薬候補 | 砂糖水 | 応用研究 |
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