文部科学省は、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」に基づく令和7年度の認定・選定結果を公表した。――本制度は、大学・高等専門学校・短期大学等における数理・データサイエンス・AI教育の体系化を促進し、学生の基礎的理解(リテラシーレベル)および課題解決能力(応用基礎レベル)の育成を目的としている。制度は令和3年度より開始され、「AI戦略2019」や「デジタル田園都市国家構想総合戦略」に基づく人材育成目標に資するものと位置づけられている。
令和7年度は、全国の大学等からの公募に基づき、審査委員会による評価を経て、リテラシーレベル98件、応用基礎レベル132件が新たに認定された。加えて、先導的かつ独自性の高い教育プログラムとして「リテラシーレベルプラス」2件、「応用基礎レベルプラス」4件が選定された。これにより、累計認定件数はリテラシーレベルで592件、応用基礎レベルで366件に達し、年間受講可能学生数はそれぞれ約55万人、約25万人と推定されている。
選定されたプログラムには、地域課題解決型PBL(Project-Based Learning)や生成AIの活用、企業との連携による実践的教育など、特色ある取り組みが見られる。たとえば、熊本大学は「くまもとDX人材育成プラットフォーム」を通じて産学官連携を強化し、地域課題に即した教育を展開している。また、デジタルハリウッド大学では、AIチューター「Ututor」の導入により、学習支援に生成AIを活用している。――本制度は、文理を問わず多様な分野における教育体制の構築を後押ししており、政府は認定制度と教育強化拠点コンソーシアムの両輪で全国展開を推進している。認定プログラムの詳細は文部科学省の公式サイトにて公開されている。
情報源 |
文部科学省 報道発表
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機関 | 文部科学省 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | データサイエンス | 生成AI | 数理教育 | AI人材育成 | 高等教育政策 | リテラシーレベル | 応用基礎レベル | PBL型教育 | 教育認定制度 | デジタル田園都市構想 |
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