清水建設(株)は、自然由来の低濃度汚染土壌を低コストでオンサイト(現位置)洗浄できる独自の技術を開発したと発表した。自然由来の低濃度汚染土壌は、首都圏、中京、関西、北九州の臨海部を中心に全国に広く分布しており、平成22年4月の土壌汚染対策法改正により、その適正な措置が義務付けられた。一方、従来の洗浄技術は低濃度汚染土壌に特化しておらず、洗浄過程で発生する濃縮残さ(処理量全体の約30%)を場外処分するためのコスト(9,000~15,000円/t)が課題となっていた。今回開発された方法は、特殊な薬剤による汚染物質の抽出分離と水洗いのプロセスを2回繰り返すことで、低濃度汚染土壌の含有量値と溶出量値を基準値以下に低下させるというもの。これにより、濃縮残さの発生率をわずか5%程度に抑え、汚染土壌の95%を良質土として再利用でき、コストを従来の1/3(3,000~5,000円/t)にできるという。
情報源 |
清水建設(株) ニュースリリース
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機関 | 清水建設(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 清水建設 | 土壌浄化 | 汚染土壌 | 土壌汚染対策法 | オンサイト | 低濃度 | 自然由来 | 抽出分離 | 残さ | 場外処分 |
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