清水建設(株)は、福島県双葉郡でセシウム汚染土壌の実証浄化プラントを本格稼働すると発表した。同プラントは、環境省の除染技術実証事業として建設したもので、施設に保管する高濃度汚染土の減容化を目指し開発した。同プラントの浄化プロセスは、汚染土壌を篩(フルイ)に投入し、粒径2mm以上の再利用可能な土壌をフルイ分けて回収。続いて残りの土壌を遠心分離機(ハイドロサイクロン)にかけ、粒径63μm以下の高濃度汚染土と粒径63μm~2mmの土壌とに再分級する。次のスクラビング処理では、粒径63μm~2mmの土壌からセシウム付着部を新開発した機能により効果的に剥がし取り回収する。同社では、同事業を通じてプラントのスクラビング機能を実証するとともに、浄化プロセスの無人化、浄化コスト2万円/m3の実現を目指す。また、再利用可能な土壌の基準濃度はまだ示されていないが、浄化処理により最大で汚染土壌の80%程度を再利用できるとしている。
情報源 |
清水建設(株) ニュースリリース
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機関 | 清水建設(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 環境省 | 清水建設 | 実証 | 汚染土壌 | 浄化 | 減容化 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 除染 | 分級 |
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