気象庁は、2010年の11月下旬以降、オーストラリア東部がたびたび大雨に見舞われ、12月は広い範囲で異常多雨となったと発表した。同省によると、この現象は、昨年夏以降に太平洋熱帯域で発生しているラニーニャ現象により、海面水温が太平洋熱帯域西部で上昇し、同地域における積乱雲の活動が活発になったことが影響していると考えられるという。今回、太平洋熱帯域西部での積乱雲の活動は、過去のラニーニャ現象と比較して顕著で、分布がやや西側にずれていたため、オーストラリア東部にも活発な積乱雲がかかり、同地域に大雨をもたらしたと見られる。同地域では、2010年12月の月降水量が平年を大きく上回り、クイーンズランド州のマッカイでは716mm(平年比359%)、ロックハンプトンでは518mm(平年比406%)、ブリスベンでは453mm(平年比390%)、ニューサウスウェールズ州のウォガウォガでは151mm(平年比315%)となった。また、2011年1月に入ってからも、ブリスベン周辺の広い地域で多雨傾向が続いているという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気象庁 | 異常気象 | 降水量 | ラニーニャ | オーストラリア | 海面水温 | 太平洋熱帯域 | 積乱雲 | 多雨 | ブリスベン |
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