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 JAXA、水循環観測衛星「しずく」が地球の観測を開始

発表日:2012.07.04


  (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成24年5月18日に打ち上げた、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)が、7月3日より地球の観測を開始したと発表した。「しずく」は、地球環境変動観測ミッション(GCOM)の一環として、高性能マイクロ波放射計「AMSR2」(アムサー・ツー)による水循環の観測を地球全体で長期間(10~15年)実施することにより、地球規模の水循環や気候変動を監視し、そのメカニズムを解明することが期待されている。今回、6月29日に高度約700kmのA-Train軌道に投入された後、搭載しているAMSR2のアンテナ部を毎分40回転まで回転させ、7月3日より観測を開始した。A-Train軌道とは、NASAの主導により、複数の衛星がほぼ同一軌道に隊列を成して飛行し、協力して地球全体を観測するシステム。JAXAでは、今後も引き続き初期機能確認(打上げ後3か月間)を行った後、地上観測データとの比較などによるデータの精度確認やデータ補正等を行う、初期校正検証を実施する予定という。

情報源 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) プレスリリース
機関 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)
分野 地球環境
キーワード 人工衛星 | 気候変動 | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | 水循環 | 降水量 | 地球観測 | 海面水温 | しずく | マイクロ波放射計
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