(株)INAXは、同社が研究開発を進めている、保水性の高い多孔質セラミックスの新規用途開発として、2011年3月より「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」で、太陽電池の発電効率向上を目的とする実証研究を開始すると発表した。この実証研究は、大同大学工学部電気電子工学科 佐藤研究室との共同研究の一環として実施するもの。現在、太陽光発電で主流となっている結晶シリコン系太陽電池は、表面温度が上昇すると発電効率が低下するといった特性がある。大同大学では、この課題に着目し、間歇水冷(かんけつすいれい)による太陽電池の発電効率向上に関する実験を行い、その有効性を実証している。一方、同社の新セラミック素材は、高い保水性能と蒸発性能を持っており、これを表面温度が約50℃の太陽電池パネル裏面に設置すると、その保水・蒸発作用により、約10℃低下させるという実験結果が得られている。そこで両者は、効率的に太陽電池を冷却し、発電効率を向上させるシステムの開発に向けて、様々な試験条件で検証を行うという。
情報源 |
(株)INAX ニュースリリース
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機関 | (株)INAX(現:(株)LIXIL) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 太陽光発電 | 発電効率 | 太陽電池 | 冷却 | セラミックス | INAX | 保水性 | 多孔質 | 大同大学 | 蒸発 |
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