原子力安全委員会は、福島第一原子力発電所半径20km以遠の周辺地域(53地点)における、実測に基づく放射線の積算線量の推定値を公表した。今回、最高値を示したのは、同発電所から24kmに位置する福島県双葉郡浪江町赤宇木椚平であり、平成23年3月12日6時から同年4月5日24時までの積算線量の推定値は34.0mSv(ミリシーベルト)、事故発生から1年後となる平成24年3月11日までの積算線量の推定値は313.9mSvとなった。国際放射線防護委員会(ICRD)と国際原子力機関(IAEA)による「緊急時被ばく状況における放射線防護の基準値」は、年間20~100mSvとされているが、平成24年3月11日までに積算値が20mSvを超える地点は、12地点にのぼると推定された。なお、4月5日までの推定値は、1日のうち屋内滞在時間を16時間とし、木造家屋における低減効果を考慮した値となっている。また、平成24年3月11日までの推定値においては、4月6日以降も最新測定値(4月5日13時プレス発表時)が継続すると仮定して計算した結果という。
情報源 |
第22回原子力安全委員会臨時会議
第22回原子力安全委員会臨時会議 配布資料1-2(PDF) |
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機関 | 原子力安全委員会(現:原子力規制委員会) |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 福島県 | 福島第一原子力発電所 | 原子力安全委員会 | シーベルト | 放射線 | 被ばく | 積算線量 | 国際原子力機関 | IAEA | 浪江町 |
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