原子力安全委員会は、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)よる積算線量の試算結果を公表した(成人の外部被ばくによる実効線量:3月12日から4月6日まで)。SPEEDIは、原子炉施設から大量の放射性物質が放出されたり、その恐れがあったりする場合に、気象条件や地形データなどをもとに、周辺環境における放射性物質の大気中濃度や被ばく線量などを予測するシステム。しかし、今回の福島第一原子力発電所の事故では、事故発生当初から、放出源情報(原子炉施設から放出される放射性物質の時間的変化)を測定できない状況が続いている。そのため、代替方法として、環境中の放射性物質濃度の測定結果と、発電所から測定点までのSPEEDIによる拡散シミュレーションを組み合わせることによって、放出源情報を一定の信頼性をもって逆推定している。今回、その結果として、平成23年3月12日から4月6日までの成人の外部被ばくによる実効線量が公表され、積算線量が100mSv(ミリシーベルト)以上となる範囲は、大熊町の一部と試算された。
情報源 |
原子力安全委員会 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による計算結果
原子力安全委員会 試算結果(成人の外部被ばくによる実効線量:3月12日から4月6日まで)(PDF) |
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機関 | 原子力安全委員会(現:原子力規制委員会) |
分野 |
地球環境 健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | シミュレーション | 文部科学省 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 原子力安全委員会 | 放射能 | SPEEDI | シーベルト | 被ばく | 実効線量 |
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