環境省は、平成22年度環境技術実証事業「閉鎖性海域における水環境改善技術分野」の実証試験結果報告書を公表した。環境技術実証事業は、既に適用可能な段階にある先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証して情報公開することにより、技術の普及を目指すもの。今回の報告書は、実証機関である(財)広島県環境保健協会が作成したもので、石炭灰造粒物を沿岸域の海底に覆土することによる水質・底質及び生物生息環境の改善性能についての実証試験結果がまとめられている。なお、同事業によるによる環境技術の実証試験結果報告書は、環境技術の性能の保証・認証・認可等を謳うものではなく、一定の条件下における環境技術の環境保全効果についてまとめたものという。