東京都と首都大学東京は、南硫黄島で発見されたアリが新種として確定されたと発表した。これは、平成19年6月に両者が連携して実施した、南硫黄島の自然環境調査によるもので、発見されたアリ8種のうち、研究・分析の結果、2種が新種として確定され、それぞれ、ミナミイオウムネボソアリ、イオウヨツボシオオアリ、と命名された。南硫黄島は、成立してから3万年程度と歴史が浅い島であると考えられるが、現在判明しているだけでも、ミナミイオウトラカミキリなど10種近くの固有昆虫が存在する。今回の発見により、南硫黄島は、原生自然が保護され、人為的な影響がきわめて少ない環境下で、生物進化が見られる場所として重要であることを示しているという。また、同島は平成23年6月に登録の審査が行われる小笠原諸島世界自然遺産の推薦区域に含まれていることから、新種の発見は、世界遺産の価値として推薦している生態系、及び生物多様性の価値をより増すものと考えられるという。
情報源 |
東京都 報道発表資料
首都大学東京 報道発表(PDF) |
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機関 | 東京都 首都大学東京 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 小笠原諸島 | 東京都 | 世界遺産 | 首都大学東京 | 固有種 | 新種 | 進化 | 南硫黄島 | アリ |
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