国内ニュース


 (独)物質・材料研究機構、テレビ用ブラウン管ガラスの廃材が、高い放射線遮蔽能力を持つことを確認

発表日:2011.07.25


  (独)物質・材料研究機構は、原子力発電保守管理・放射性物質関連業務を行う(株)ATOX社と協力して、使用済ブラウン管テレビから得られるガラスカレット(ガラス破砕くず)が、放射線の遮蔽に有効であることを確認した。この結果は、平成23年7月のアナログテレビ放送終了によって、ブラウン管テレビが大量に廃棄されるという予測を踏まえ、同年4月に未踏科学技術協会・エコマテリアルフォーラムが発表していた「使用済ブラウン管を原発事故対策へ」という提案の有効性を裏づけるものである。通常、放射線の遮蔽には鉛がよく用いられるが、ブラウン管テレビのガラスにも、視聴者を電磁波から守るために鉛が10数%~25%含まれている。そこで今回、研究グループは、使用済ブラウン管テレビから得られるガラスカレットの放射線遮蔽能力を実験で検証。その結果、厚さ約 55cmで放射線を約 100分の1まで遮蔽可能であり、約9cmの鉛の厚板に相当する遮蔽効果があることなどが確認できたという。

情報源 (独)物質・材料研究機構 プレスリリース
機関 (独)物質・材料研究機構
分野 ごみ・リサイクル
健康・化学物質
キーワード 物質・材料研究機構 | ガラス | 鉛 | テレビ | ブラウン管 | 原子力発電 | 放射線 | 遮蔽 | エコマテリアル | 未踏科学技術協会
関連ニュース

関連する環境技術