佐賀県は、平成22年度の公共用水域及び地下水の水質調査結果を公表した。佐賀県では、国及び市町と連携して、水質汚濁防止法の規定に基づき、河川や海域等の公共用水域及び地下水の水質調査を実施している。平成22年度の調査結果は以下のとおり。1)公共用水域:河川100地点、海域26地点、湖沼・クリーク12地点の計138地点で調査。(1)健康項目は、カドミウム、シアン、鉛などについて、主要地点や発生源の立地等により汚染が懸念される56地点で調査した結果、全ての地点で環境基準を達成した。(2)生活環境項目は、水質汚濁の程度を表すBOD又はCODについて調査した結果、環境基準達成率は河川100%、湖沼0%、海域66.7%であった。富栄養化の度合いを示す全窒素、全燐については、湖沼0%、海域71.4%だった。2)地下水:概況調査で、33地区57本の井戸を調査した結果、環境基準を超過した井戸はなかった。また、過去に汚染が確認された19地区39本の井戸を調査した結果、9地区12本で、トリクロロエチレン等6項目が環境基準を超過していた。なお、これらの井戸については、今後も引き続き監視を継続していくという。