(独)物質・材料研究機構は、同機構先端材料プロセスユニットの一次元ナノ材料グループが、電気を蓄える役割をする「キャパシター」のエネルギー密度を、飛躍的に向上させることに成功したと発表した。現在、電力利用の効率化と省エネ化、再生エネルギーの効率的利用のため、ニッケル水素電池などのバッテリー開発が推進されている。一方、キャパシターは、バッテリーに比べ、出力密度が大きく急速な充放電が可能で、耐久性に優れ長期間にわたり繰り返しの充放電が可能という特長があるが、エネルギー密度が低く、大容量化が困難だという欠点があった。研究グループは今回、シート状のナノ物質であるグラフェンを層状に積み重ね、その間にカーボンナノチューブを挟み込む新しい電極を開発することで、キャパシターの大容量化を実現した。同機構では、開発されたキャパシターは、エネルギー効率・省エネ効果の大きい電気自動車用や、エネルギー変動の大きい再生エネルギー利用に適しており、低コストで量産性にも優れることから、実用化が大いに期待されるという。
情報源 |
(独)物質・材料研究機構 プレスリリース
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機関 | (独)物質・材料研究機構 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 省エネルギー | 電気自動車 | 物質・材料研究機構 | バッテリー | エネルギー効率 | 充電 | キャパシタ | 大容量化 | グラフェン |
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