伊藤忠商事(株)は、エネルギーマネージメント事業の取り組みの一環として、先端技術を活用した街路照明のスマート化事業を展開すると発表した。現在、国内の街路灯、防犯灯、公園灯等(以下、街路照明)の多くは、タイマーや照度センサーにより点灯・消灯する機能に限定されている。今回、街路照明における無駄な電力の抑制、及びメンテナンスの効率化を支援するため、国内で初めて街路照明のスマート化を実施する。具体的には、街路照明一灯毎に電力線通信(PLC)が可能なPLC対応通信機器を取付け、電力線を通じてデータの送受信を行うことにより、新たに通信網を敷設することなく遠隔からきめ細かな調光・制御を実現。さらに、消費電力の計測や累積点灯時間等の把握、及び故障の自動検出を行う付加機能も備え、電力消費量や二酸化炭素排出量の排出抑制及び街路照明の運用保守管理の効率化(街路照明のスマート化)を実現するという。同社は今後、国内初の導入事例として、環境省の「平成23年度チャレンジ25地域づくり事業」において、岩崎電気(株)並びにパナソニック電工(株)の協力の下、茨城県つくば市で実証事業に取り組む。実証期間は平成23年度から平成25年度の3年間の予定。