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 (独)科学技術振興機構、微生物による着色排水の脱色処理システムの開発に成功

発表日:2008.04.14


  (独)科学技術振興機構(JST)は、独創的シーズ展開事業の開発課題「着色排水のバイオ脱色処理システム」の開発結果を成功と認定した。この課題は、大阪教育大学の杉浦講師の研究成果をもとに、三木理研工業(株)に委託して企業化開発を進めていたもの。土壌中などに存在する微生物「バチルス菌」を用いて、染色工場における「アゾ系染料」を含む着色排水を生物学的に脱色処理するシステムとなっている。今回の開発では、染色工場に設置した実証プラントで、約1年半にわたる実証試験を実施。その結果、処理水の着色度は、実証施設のある和歌山市の規制値を達成し、従来法(活性汚泥法と凝集沈殿法の組合せ)に比べて排出汚泥量は約1/5、ランニングコストは1/2程度に低減された。この技術が確立することで、脱色が難しかったアゾ染料を含む着色排水の生物学的水処理が可能となり、公共水域(河川・湖など)や地下水の汚染防止が期待されるという。

情報源 (独)科学技術振興機構 プレスリリース
機関 (独)科学技術振興機構
分野 水・土壌環境
キーワード 微生物 | 科学技術振興機構 | 排水処理 | JST
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