電気通信大学の坂本教授と松倉助教は、TOTOとの共同研究により、浴槽などにおける水の触感を「どんどん」「ぷくぷく」「ふわふわ」など355種類のオノマトペを用いて評価し、分布図として可視化した。水中触覚の感性評価を日本語オノマトペで可視化する世界初の試みである。──本研究ではまず、水中に手を浸し、水を振動させることで感じる触感を調査し、次にオノマトペと快・不快の主観評価を照らし合わせた。その結果、「ふわふわ」「さらさら」は快適と評価され、「ごわごわ」「じゃりじゃり」は不快と評価される傾向が示された。また、水振動の周波数と強度によってオノマトペが変化することも明らかになった。具体的には、低周波から高周波になるにつれ、触感が軽く爽やかになる傾向があり、強度が強くなるにつれ、触感が粗く激しくなる傾向が確認された。これにより、オノマトペ表現が対応して変化することがわかった。さらに、感性AIツールとの統合により、既存のオノマトペだけでなく、「ぷくぷく」「ぼこぼこ」など新奇な語も数値で比較・分類できるようにしたところ、再現性と客観性のあるオノマトペの二次元マップを作成することに成功した。──この技術は、水回り製品の感性設計やウェルビーイングを促進するリラクゼーションサービス、多感覚インタフェースの開発、さらには水域での享受サービス評価など、多様な分野での応用が期待される。
情報源 |
電気通信大学 ニュースリリース
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機関 | 電気通信大学 TOTO(株) |
分野 |
水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | 分布図 | 強度 | 周波数 | ウェルビーイング | 水中触覚 | オノマトペ | 感性評価 | 感性AI | 水回り製品 | 多感覚インタフェース |
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