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 (独)農業環境技術研究所、外来植物を衰退させ在来植物に誘導する土壌技術を開発

発表日:2011.12.19


  (独)農業環境技術研究所は、日本全国で蔓延が問題となっている外来植物であるセイタカアワダチソウを衰退させ、在来植物が優占する植生に誘導する土壌技術を開発したと発表した。草原の生物多様性を保全する観点から、草原の再生や保全に大きな注目が集まっているが、外来植物の蔓延が大きな障害となっている。特に、外来植物であるセイタカアワダチソウは、日本中に広く分布・蔓延し、他の在来植物を駆逐することなどが問題となっている。今回開発した技術は、粉状アルミニウム資材等を散布することにより、土壌を酸性化・貧栄養化させ、セイタカアワダチソウが蔓延しやすい土壌状態から、多くの在来植物の生育に有利な状態に変えるというもの。同技術を用いた植生実験により、セイタカアワダチソウの蔓延を2年間以上抑え、代わりにチガヤやススキなど他の在来植物を中心とする植生に置き換えることに成功した。同技術は、草原保全事業だけでなく、生物多様性に配慮した道路の法面の緑化や、畦など農耕地周辺の緑化にも広く適用可能であり、今後は、セイタカアワダチソウ以外の外来植物群落に対する効果も明らかにしていく予定という。

情報源 農業環境技術研究所 プレスリリース
機関 農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター)
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード 生物多様性 | 農業環境技術研究所 | 酸性化 | 外来植物 | 草原 | 土壌環境 | セイタカアワダチソウ | 在来植物 | 貧栄養化 | アルミニウム資材
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