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 環境省、光化学オキシダント調査検討会報告書を公表

  環境省は、光化学オキシダント調査検討会報告書を公表した。同省では、平成19年度に取りまとめた「光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会」中間報告で示された内容を基に、光化学オキシダント濃度の低減のための施策を推進してきた。しかし、平成20年度以降も依然として光化学オキシダント濃度の改善が見られないことから、平成23年8月に「光化学オキシダント調査検討会」を設置し、揮発性有機化合物（VOC）対策を含むこれまでの施策の進捗確認及び濃度上昇要因等に関する新たな科学的知見を収集するとともに、今後必要とされる対策を見据えた調査研究の在り方について検討を行ってきた。今回、平成24年3月8日に開催された検討会で報告書が取りまとめられた。同書では、今後の調査研究の在り方として、1）モニタリングデータの多角的解析による現象解明、国内の高濃度オキシダント生成機構や越境汚染の影響が把握できるモニタリング体制の再構築、2）植物起源VOCなど排出インベントリの精緻化、未同定VOCのオキシダント生成寄与把握手法の開発、3）対策効果の評価のためのシミュレーションの高度化、を掲げている。同省では今後、同書の内容を反映し、光化学オキシダントに関する各種施策を推進していくという。

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