環境省と茨城県は、神栖市における飲用井戸の調査結果等を公表した。神栖市では、冬季における地下水調査(採水日:平成24年1月31日)において、ABトラック外の南西地域に設置してあるモニタリング孔(M22)から、微量のジフェニルアルシン酸(DPAA)が検出された。今回、「茨城県神栖町における地下水汚染範囲のモニタリング及び飲用井戸水の安全確保について」に基づき、同モニタリング孔から概ね200~600メートル圏内の飲用井戸39件の調査を実施した結果、いずれの井戸においてもDPAAは不検出(定量下限値は0.001mg/リットル(ヒ素換算値))であった。なお、今回調査を行った範囲においては、すでに井戸水の飲用の自粛が行われているが、同省らは、今後も引き続き井戸水の飲用の自粛を呼びかける。また、この範囲の地域において、新たなモニタリング孔を設定し、地下水汚染範囲の監視を行うという。