アイシン精機(株)は、愛知県内の拠点の社員食堂で天ぷらなどに使用された食用油を回収し、バイオディーゼル燃料に精製後、社用通勤バスのバイオディーゼル100%燃料(B100)として活用する取り組みを、平成20年5月8日から開始した。この計画は2年前からスタートし、継続的な実証試験により走行性能が確認できたため、今回の運行開始となった。民間企業による再生バイオディーゼル100%燃料を使用したバスの運行は、愛知県内で初めてとなる。現在、愛知県内にある同社の各事業所の食堂では、年間およそ2万リットルの食用油が使用されており、その全量をバイオディーゼル燃料として再利用した場合、およそ50トンのCO2削減効果が見込めるという。また、将来は運行路線を拡大するとともに、従業員の家庭からの食用油も回収し、燃料化することも計画しているという。