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 三菱重工業(株)、泡の力で省エネ・CO2削減を実現する空気潤滑システムを大型クルーズ客船に搭載

発表日:2012.06.06


  三菱重工業(株)は、泡の力で船底と水の抵抗を減らして省エネ・CO2削減を実現する、同社独自の空気潤滑システム(MALS:Mitsubishi Air Lubrication System)を、世界で初めて大型クルーズ客船(2隻)に搭載すると発表した。同システムでは、ブロア(送風機)を使って船底から噴出した空気が、細かい気泡となって船底をカーペットのように覆うことで、航行時の船体と水との摩擦を減らすことができる。今回の客船への搭載にあたり、同社は、独自開発の高効率ブロアの採用、最新の流体シミュレーション計算に基づく効率的な空気吹き出し位置の決定、吹き出し空気量の最適化等を実施。これにより、7%の省エネ効果を見込んでいるという。また、同社では2010年に竣工したモジュール運搬船2隻にMALSを初搭載し、海上試運転で約13%の燃費向上を確認。さらに、海上輸送の主力船種であるばら積み運搬船向けにも、MALSを核とする省エネ船型の開発を完了しているという。

情報源 三菱重工業(株) ニュース
機関 三菱重工業(株)
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | CO2 | 船舶 | 三菱重工業 | 泡 | 摩擦抵抗 | 海上輸送 | MALS | 客船 | 空気潤滑
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