三菱重工業(株)は、CO2の排出量を従来船に比べて約25%削減できる新型ばら積み運搬船を開発し、商業化第一弾として、米国のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社(ADM)向けに建造される穀物輸送船3隻に、その設計コンセプトと環境技術を供給すると発表した。この新型船は、泡の力で船底と水の摩擦抵抗を低減させる独自の「三菱空気潤滑システム(MALS:Mitsubishi Air Lubrication System)」を採用。空気をブロア(送風機)で船底に送り込むことで泡を発生させる仕組みとなっている。また、造波抵抗を低減する新型船首や、推進性能を改善するプロペラ関連装置も採用している。これらの技術により、同船は、船舶における有力なCO2削減策として、地球温暖化防止に大きく貢献するという。なお、今回導入するADM社の3隻の穀物輸送船は、長さ237m、幅40m、計画喫水12.5mで、載貨重量トン数(DWT)は約9万5,000トン。住友商事(株)が受注し、船の建造は(株)大島造船所(長崎県西海市)が行う。
情報源 |
三菱重工業(株) ニュース
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機関 | 三菱重工業(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | 船舶 | 地球温暖化 | 環境技術 | 三菱重工業 | 排出削減 | 泡 | 摩擦抵抗 | ばら積み運搬船 | MALS |
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