名古屋大学は、同大学エコトピア科学研究所長谷川達也研究室が、小型高効率分散型バイオメタンエネルギーシステムを開発したと発表した。同システムは、生ゴミ(バイオマス廃棄物)を原料とした再生可能エネルギーシステム。メタン発酵槽が小型高効率のため、生ゴミ1kgから既存のメタン発酵システムの2倍以上となる144Lのバイオメタンガスが得られる。同研究室では、生成したバイオメタンガスを、低圧(10気圧未満)で吸着剤に吸着させて貯蔵する技術を開発し、発電・自動車用燃料などに活用している。現在、より大容量のバイオメタンガスを吸着できる吸着剤、バイオメタン吸蔵容器の研究開発を進めており、同じ容積の燃料タンクでさらに多くのバイオメタンを貯蔵できるようにしていくという。今回開発したエネルギーシステムは、開発途上国のみならず、今後の日本のエネルギー供給源の一つとなる可能性があるとともに、災害に強い分散型エネルギー源として、地域の電力供給、輸送・加熱用燃料供給に用いることができるという。
情報源 |
名古屋大学 研究教育成果情報(PDF)
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機関 | 名古屋大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | バイオマス | 自動車 | メタン | 廃棄物 | 名古屋大学 | 生ごみ | バイオメタン |
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