環境省は、宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果(7月-10月採取分)を公表した。同省では、モニタリング調整会議で決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に水環境(公共用水域(河川・湖沼、水源地、沿岸)等)の放射性物質モニタリングを実施している。今回、宮城県内の公共用水域における環境基準点等60地点(河川:43地点、湖沼:17地点)(平成24年7月3日~10月12日採取分)について、測定結果(速報)を公表した。それによると、放射性セシウムは、水質では不検出であったが、底質・周辺環境では検出された地点があった。底質における全体の状況としては、河川、湖沼・水源地ともに概ね2,000Bq/kg程度以下で、横ばい又は減少傾向で推移していた。さらに、空間線量は、河川で0.03~0.42µSv/hであった。同省では今後、福島県、近隣県等において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施する(1~3ヶ月/回)という。