概要:
主に環境に関連する条約に基づく国際環境法は、ストックホルム会議を契機として急速に発展してきました。
その過程で、被害の救済および防止のために、加害者および国家の責任の強化が図られ、また、野生動植物の保護のために、自然公園や保護区の設定が奨励されてきました。特定の分野に限らず、環境全般に関する協力協定も締結されてきました。
ところが、最近は、地球規模の環境問題が注目されており、国境だけではなく世代を超えるような問題も表面化してきています。また、温暖化問題のように、損害の把握が困難な問題、被害者と加害者の区別のつかないような問題、または加害者が極めて多数存在するような汚染問題が登場しています。
当研究室では、国際的な環境問題について、国際法の観点から検討し必要な措置などを提言します。特に、野生動植物の保全管理、生物資源利用の規制管理、持続可能性の確保に係わる諸条約を対象として、それらの基礎となる自然科学分野の知見にも配慮しつつ、望ましくかつ可能な対応策を検討します。
キーワード:
環境条約, 生物多様性, 地球環境, 実施確保, 生物資源利用
学部体系:
人文社会科学系(法学・政治学系, 国際関係学系)
研究分野:
地球環境(オゾン層保護対策関連, その他地球環境関連)、自然環境(その他自然環境関連)