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 アメリカ環境保護庁、ボイラー・焼却炉・セメント窯の排出基準を最終決定

発表日:2012.12.21


  アメリカ環境保護庁は、商工業用ボイラー・焼却炉・セメント窯に対する大気浄化法排出基準への変更を最終決定した。アメリカにあるボイラー全体のうち、汚染物質の主要排出源となるのは、石炭、石油、バイオマスを使用する大規模工業用ボイラー(精油所、化学工場等)など約1%(約2300カ所)だという。新基準では、これら大規模施設に排出上限値を設ける一方、それ以外の商工業用のボイラー(約13%)については、毎年の点検等一定の作業方法を実施することとし、その他の約86%(130万施設)のボイラー(病院、学校等)は、汚染源とはみなさず、規則の適用外とした。ボイラーや焼却炉からは、水銀や鉛、粒子状汚染物質等の有害大気汚染物質が放出され、ガンや喘息、心臓発作、子どもの発達障害などを引き起こすとされるが、新基準では、データの分析結果や州、環境団体、産業、国民など幅広い意見を基に調整し、汚染物質を大幅に削減して健康保護に貢献しつつ、規則に柔軟性を持たせ、対策コストを抑えられるものとしたという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 大気環境 環境総合
キーワード ボイラー | アメリカ環境保護庁 | EPA | 粒子状物質 | 焼却炉 | 健康影響 | 排出基準 | 大気浄化法 | 有害大気汚染物質
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