欧州委員会は、プラスチック廃棄物に関するグリーンペーパー(政策提案書)を発表した。これは、プラスチック製品のライフサイクルにわたる持続可能性の向上、及び同廃棄物による環境影響の低減に向けた議論を喚起することが目的である。具体的には、同廃棄物の再使用・再生利用・回収の推進に向けた現行法の修正、埋立禁止・埋立税・従量制ごみ有料化等の経済措置やリサイクル目標の有効性、リサイクル性の高いモジュール・化学設計、海洋ごみの削減方法、生分解性プラスチックの必要性の有無など26項目について利害関係者に意見を求めている。現在、世界の海洋に流出するゴミは年間1000万トン、その多くがプラスチックで海中に何百年も残留し、海洋生物の誤飲被害等を招いている。また欧州ではプラスチック廃棄物の半分が埋立処分され、プラスチック製品に含まれる有害成分による汚染も懸念されている。EU廃棄物枠組み指令では、廃棄物全般の排出抑制とリサイクル推進等を定めているが、プラスチック廃棄物に関する具体的な規定が必要だという。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | ライフサイクル | リサイクル | プラスチック | 欧州委員会 | 廃棄物 | 政策 | 持続可能性 | 排出抑制 | 環境影響 | 埋立 |
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