欧州委員会は、EU加盟国における廃棄物資源化の成功事例を公表し、持続可能な廃棄物処理への転換には、経済的手法を組み合わせることが効果的であるとの見解を示した。ベルギーやデンマークなど、廃棄物の埋立率が3%未満で、高いリサイクル率を実現している国がある一方で、埋立率が75%以上の国もあり、加盟国間でかなりの格差が生じている。報告書では、「埋立や焼却に対する課税や禁止措置の実施」「生産者責任制度」「廃棄量(または頻度)に応じた料金制」を組み合わせることで、廃棄物の発生抑制、再利用、リサイクルを促進し成功につながったと指摘。一方、EUの廃棄物管理およびリサイクル部門は、2008年に1450億ユーロを売上げ、200万人もの雇用を創出しており、同委員会では、現行の廃棄物法遵守を向上すれば、さらなる雇用創出と売上の増加が期待できるとしている。資源効率に関するロードマップや「欧州2020」戦略の目標を達成するには、すべての加盟国で広範囲にこれらの手法を実施し、廃棄物管理を改善していく必要があるとしている。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | 欧州委員会 | 廃棄物 | 資源効率 | 焼却 | 資源化 | 料金 | 埋立 | 経済的手法 | 生産者責任 |
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