世界資源研究所(WRI)は、世界の水不足や水にかかるストレス、それに伴うリスクが懸念される中で、「水使用量」と「水消費量」の区別を理解することが重要だとする記事を発表した。それによると、水の「使用量」は、水源から取り込んで使う水の量で、産業や農業、家庭の水需要を示し、水資源への依存度や利用者間の競合の度合いも判断できる。また使用する水の大半で水質が劣化するため、水ストレスにも寄与している。一方、「消費量」は使用する水のうち、蒸発あるいは植物や製品の一部となって失われ、水源へと戻らない水の量である。これは水不足の分析に欠かせない。水使用がその下流域の水量に及ぼす影響や、水界生態系を含めた流域規模での水不足の評価に重要となる。現在、水の使用量が補充量を上回る河川流域に14億人以上が住み、今後12年間で途上国の取水量は50%増加するという。こうしたなか、WRIは、水に関するリスクを特定し防止するためには、使用量と消費量をそれぞれ把握し、水ストレスの全体像をとらえることが重要だとしている。
情報源 | 世界資源研究所(WRI) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 世界資源研究所(WRI) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生態系 | 水資源 | リスク | 河川 | 世界資源研究所 | WRI | 水源 | 水不足 | 使用量 | 消費量 |
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