欧州環境局は、EU加盟国及びクロアチア、ノルウェー、スイスなど欧州32カ国の一般固形廃棄物(主に家庭ごみ)管理に関する新たな報告書を発表した。この報告書によると、2010年、同地域における一般廃棄物のリサイクル率は35%で、2001年比23%増と大幅に向上した。最もリサイクル率が高かったのはオーストリア(63%)で、続いてドイツ(62%)、ベルギー(58%)の順となっている。また、2001~2010年、イギリスではリサイクル率が12%から39%に、アイルランドでは11%から36%に急伸した。しかし、2020年までに家庭ごみ等の50%をリサイクルするというEU廃棄物枠組み指令の目標は、5か国がすでに達成しているものの、大部分の国では期限内での達成が困難であるという。報告書ではこのほか、2001~2010年にリサイクルなど廃棄物管理を進めることによって、EUおよびノルウェー、スイスで一般廃棄物からの温室効果ガス排出を56%(CO2換算3800万トン)削減できたことも指摘している。