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 世界資源研究所、農業の温室効果ガス排出の測定・削減の手引き案を公表

発表日:2013.03.26


  世界資源研究所等が参加する「温室効果ガス(GHG)プロトコル」は、農業の温室効果ガス排出の測定・削減の手引き案第2版を公表し、2013年5月31日まで関係者の意見を募集している。農業は世界のGHGの10~12%以上を排出しており、2030年までに排出量が50%以上増えると予想されている。そのため農業からの排出削減が重要だが、農業のGHG排出は天候に強く影響されるほか、バイオマスや土壌中に貯蔵された炭素の放出が把握しにくい、農業サプライチェーンの部分ごとに管理方法が異なる等、GHGインベントリにおける農業の排出量報告は複雑で、削減目標の設定や達成状況確認が困難になっている。これらの問題に対処するため、新手引き案では、1)農作業と土地利用変更の両面からの貯蔵炭素の変動の報告方法、2)農業生産契約、賃貸その他の取引関係と関連付けたインベントリ対象範囲、3)農業排出量の算定に利用できるツール、4)インベントリの有用性や透明度を確保するための報告するべき情報、についての指針を盛り込んだという。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 温室効果ガス | 世界資源研究所 | WRI | 農業 | 排出量 | インベントリ | 手引き | 炭素 | GHG
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