欧州環境庁(EEA)は、同庁が編纂・発行した2014年欧州温室効果ガス(GHG)インベントリの中で、EUの2014年のGHG排出量は2013年比で4.1%(CO2換算1億8500万トン)、1990年比では24.4%(同13億8300万トン)減少し、1990年以降最低レベルの同42億8200万トンに達したと発表した。1990~2014年の排出量減少の要因として、同インベントリは再生可能エネルギー(風力や太陽光等)や炭素集約度の低い燃料の利用の拡大、エネルギー効率の改善、経済構造の変化等を挙げ、さらに1990年以降の暖冬で家庭用暖房エネルギーの需要が低下したことも削減に役立ったとしている。GHG排出量は産業部門の大半で減少(製造業と建設業で最大の3億7200万トン、発電・発熱事業で3億4600万トン等)した一方で、道路輸送を筆頭に国際輸送(航空・海上)等の部門で大幅に増加した。EEAは低炭素社会への移行を加速するには、化石燃料に頼らないための革新的技術により一層の投資が必要だとした。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | 燃料 | エネルギー効率 | 化石燃料 | 欧州環境庁 | EEA | 排出量 | インベントリ | GHG |
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