国連環境計画(UNEP)は、持続可能な消費と生産(SCP)のための情報プラットフォームとして「グローバルSCPクリアリングハウス」を開設した。SCPを推進するためのワンストップ拠点として、各国政府、企業、研究者、市民社会などSCPの関係者が、ウェブサイトで各種の取組や優良事例等の知識を共有し、ネットワークを構築することによって、作業グループやフォーラムを通じた連携を強化する。現在、チリ、インドネシア、タンザニア政府による持続可能な消費のための教育プロジェクトや、UNEP等による持続可能なコメづくりプラットフォーム、ブラジルの大手スーパーマーケットによるレジ袋削減キャンペーンなど多数のイニシアティブが共有されている。UNEPでは、SCPが、自然資源の効率的で公平な管理や、新たな市場や環境に配慮した雇用(有機食品やフェアトレードなど)の創出により貧困の緩和につながることから、途上国におけるSCPを支援していきたいとしている。