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 ベルギーの科学者チーム、グリーンランド氷床の氷の融解が今後の海面上昇に寄与と予測

発表日:2013.07.10


  ベルギーの科学者チームは、世界の海面上昇に対するグリーンランド氷床の寄与が、主に氷床表面の氷の融解によって今後200年間は増大するとの研究結果を発表した。氷が減少するプロセスには、表面の氷の融解のほか、氷床等から流れ出る氷河(溢流氷河)の氷が海に達して分離する「氷山分離」がある。チームは、最新のデータと高精度コンピュータモデルによって、過去の研究で得られていた同氷床の溢流氷河4つについての予測を周辺のすべての氷床分離にあてはめ、この2つのプロセスの今後の変化や相互作用を予測した。その結果、平均的な温暖化シナリオでの、グリーンランド氷床の海面上昇の寄与は、100年後で7センチメートル、200年後で21センチメートルとなることが示された。これは主に氷の融解によるものとみられ、溢流氷河が内陸へと後退することから、200年後には、氷山分離の海面上昇に対する寄与は6~18%に低下するという。グリーンランド氷床では氷の減少が続いているが、すべて融解すれば、世界の海面は7メートル以上上昇すると予測されている。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境
キーワード イギリス自然環境研究会議 | NERC | 海面上昇 | 氷河 | 氷床 | グリーンランド | 温暖化 | 融解
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