イギリス気象庁、グリーンランドの氷床に危機が迫ると警鐘

発表日:2009.10.09

イギリス気象庁(MET)の研究者らは、地球温暖化でグリーンランドの氷床が限界点を超え、大量に溶けだす可能性があるとする研究成果を発表した。これまでの研究でも、地球の気温の上昇に歯止めがかからなければ、グリーンランドの氷床(約170万平方キロメートル)は数千年のうちに完全に融解し、7メートルの海面上昇につながるとされてきたが、今回の研究では、大気中のCO2濃度や気温が産業革命前の水準に戻ったとしても、氷床が一定までしか回復しない「限界点」が存在していることを発見。グリーンランドの氷床の3次元シミュレーションと気候モデルを組み合わせ、数千年間の変化を予測したところ、氷床が現在の大きさから15%以上縮小すると、その後回復したとしても現在の大きさの80%に留まること、一方、氷床が50%以上縮小するとさらに縮小が進み、現在の大きさの20%程度でようやく安定化することが分かった。海面の上昇幅は、前者のケースで1.3m、後者のケースで5mに達する見込みだという。

新着情報メール配信サービス
RSS