国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、南極半島で2番目に大きな棚氷である「ジョージ6世棚氷」は、2019年以前は31年間にわたり南半球における夏季の融解量が非常に少なかったのに対して、2019~2020年の夏に記録的な融解を起こしたことが明らかになった。この記録的な融解は、同地域の気温が0℃以上になった期間と重なっていた。同研究では氷の上や雪中の雪解け水を検出できる衛星の観測データを用いて、2019~2020年のジョージ6世棚氷の雪解けシーズンを調査した。棚氷の表面に雪解け水が溜まると、そこから水が流れ落ちて棚氷を崩壊させるきっかけになりかねない。ジョージ6世棚氷は南極半島の棚氷の中では最大量の氷河を支えているため、もしこの棚氷が崩壊した場合、陸地の上に残っている氷がより早く海に流れ込むことになるため、同半島のどの棚氷よりも海面上昇に寄与することになる。
情報源 | 国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 海面上昇 | 棚氷 | 氷河 | 融解 | 国立科学財団 | 雪解け | 南極半島 | ジョージ6世棚氷 |
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