スウェーデン政府は、野生動物の保護と家畜への被害を考慮し、捕食動物を適切に管理するための法案を議会に提出した。同国ではこれまでの野生動物保護の取り組みが奏功し、捕食動物の個体数が増加している。今回の法案は、国内に生息する大型捕食動物(オオカミ、クマ、クズリ、オオヤマネコ、イヌワシ)を対象とした包括的な長期政策を示すもので、捕食動物の増加による社会経済的な影響を考慮し、国内畜産業を損なうことなく好ましい保全状況を実現・維持することが目的である。法案では、大型捕食動物の個体数・分布域の基準や、トナカイへの被害の許容レベルを提示。この他、捕食動物管理の評価、それに基づく駆除と狩猟許可、捕食動物による地方経済への影響分析、各種管理計画、トナカイ飼育における損害の管理ツール、国際協力も提案している。レーナ・エーク環境大臣は、「捕食動物の問題とその管理について、この法案がより多くのコンセンサスを得るための基礎となることを期待している」と述べた。
情報源 | スウェーデン環境省 プレスリリース |
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国・地域 | スウェーデン |
機関 | スウェーデン環境省 |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 野生動物 | 保護 | スウェーデン環境省 | トナカイ | 家畜 | クズリ | オオカミ | イヌワシ | 捕食動物 |
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